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冬期講座は教室で基礎力強化を

 スケッチ講座冬期講座は、今月11日から教室(室内)で行っています。土曜は2回目の講座でした。今期も教室では、スケッチの基礎力強化を図る内容で進めています。1回目は明暗について、そして2回目は遠近感をテーマにレクチャーを行い、ご参加の皆さんとご一緒に描きながら練習を重ねました。

 今回のテーマは、どちらもスケッチを描く際に重要なポイントです。スケッチをはじめて気づけばかれこれ50年近くになりますが、変わらず続けていることは描く手順、プロセスを大事にしているということです。

 スケッチは、感じた風景を記憶して一枚の絵として描き留めることです。

記憶するためにはその過程が重要です。いい絵にしようと結果ばかりにこだわると過程がおろそかになります。手順に従って描くことで間違いが少なくなり、記憶し意識しながら描き進めることで安定した仕上がりに繋がり、結果として質の高い絵になります。たとえその一枚が上手くいかなくても、過程における記憶はその人の心の中にしっかりと刻まれます。

 そのプロセスの中で大切なことが明暗と遠近です。いつも、どの風景でも手順とこのことを意識しながら描いて今日に至っております。講座で受講の皆さんに、このテーマをしっかりと身につけて頂けるよう、内容や練習方法をいろいろと工夫しております。講師として、こちらも勉強の日々です。

 ご参加の皆さん、毎回熱心に取り組んで頂き嬉しい限りです。春にはこの成果が着実に出てくるものと期待も膨らみます。